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ガイド 更新: 2026-04-05 約12分で読める

教育訓練給付金でAIスクールに通う方法|最大80%給付で実質2割負担

教育訓練給付金を使えばAIスクールの受講料が最大80%戻る。3種類の給付金の違い、対象スクール4校の比較表、申請手続き5ステップを2026年最新情報で解説。

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結論: 教育訓練給付金で、AIスクールの受講料は最大80%戻ってくる

「AIスキルを身につけたい。でも、スクールの受講料が50万円、70万円……さすがに厳しい」

その感覚は多くの人が持っている。経産省の推計では2040年までにAI・ロボット利活用人材が約340万人不足する一方、事務職は約440万人の余剰が見込まれている(出典: 経産省「2040年の就業構造推計(改訂版)」2026年3月)。「学ばないとまずい」と感じつつも、受講料が壁になって一歩が踏み出せない人は少なくない。

ここで知っておきたいのが教育訓練給付金という国の制度だ。

厚生労働省が運営するこの制度を使えば、対象のAIスクールに通った場合、受講費用の**最大80%(年間上限64万円)**が給付される。たとえば受講料79万円の講座なら、実質負担は約16万円まで下がる。

ただし、全員が自動的にもらえるわけではない。雇用保険の加入期間や申請手続きなど、いくつかの条件がある。この記事では、教育訓練給付金の3種類の違い、対象のAIスクール4校の比較、申請手続きの具体的な流れを整理する。


1. 教育訓練給付金とは — 3種類の違いと対象条件

教育訓練給付金は、厚生労働省が雇用保険を財源に運営している制度で、働く人のスキルアップを支援する目的がある。2024年10月の改正で給付率が引き上げられ、2026年4月現在も継続中だ。

制度は3種類に分かれている。AIスクールに関係するのは主に3番目の「専門実践教育訓練給付金」だが、それぞれの違いを整理しておく。

1-1. 一般教育訓練給付金

もっとも対象講座が広い基本型の給付金。

項目内容
給付率受講費用の20%
上限額10万円
対象講座例英会話、簿記、TOEICなど幅広い資格講座
被保険者期間3年以上(初回は1年以上)

AIスクールは対象外のケースが多い。主にビジネス系の短期講座向けの制度だ。

1-2. 特定一般教育訓練給付金

ITスキル系の講座を対象にした中間的な制度。

項目内容
給付率受講費用の40%
上限額20万円
対象講座例ITパスポート、基本情報技術者、税理士など
被保険者期間3年以上(初回は1年以上)

AIスクールの一部短期コースが該当する場合がある。ただし、本格的なAIスキル習得を目指すなら次の専門実践が本命になる。

1-3. 専門実践教育訓練給付金(AIスクールの本命)

2024年10月の改正で給付率が70%から最大80%に拡充された、もっとも手厚い制度。多くのAIスクール・プログラミングスクールがこの指定を受けている。

項目内容
給付率受講費用の最大80%
上限額年間64万円(最長4年で256万円)
給付の内訳受講中: 50% → 修了後: +20% → 賃金上昇時: +10%
対象講座例AIスクール、プログラミングスクール、看護師養成、MBA等
被保険者期間3年以上(初回は2年以上

出典: 厚生労働省「教育訓練給付制度」

給付率80%の内訳は段階的になっている。

  1. 受講中・修了時: 受講費用の50%を支給
  2. 修了後: 追加で20%を支給(合計70%)
  3. 賃金上昇時: さらに10%を上乗せ支給(合計80%

3段目の10%上乗せは、訓練修了後に賃金が上昇したことが認められた場合に追加支給される仕組みだ。つまり、受講して修了するだけで70%、さらに転職やスキルアップで年収が上がれば80%になる。

受給できる人の条件

教育訓練給付金は「申請すれば誰でももらえる」制度ではない。以下の条件を満たす必要がある。

  • 在職中の人: 雇用保険の被保険者期間が3年以上(専門実践の初回利用は2年以上)
  • 離職した人: 被保険者期間の条件を満たし、離職日の翌日から1年以内に受講を開始すること
  • 過去に給付金を利用した人: 前回の受給から3年以上が経過していること

自分が対象かどうか判断がつかない場合は、最寄りのハローワークで無料で確認できる。電話でも問い合わせ可能だ。


2. 教育訓練給付金の対象AIスクール4校 — 受講料と実質負担額を比較

ここからは、専門実践教育訓練給付金の対象講座に指定されている主要なAIスクール4校を比較する。

受講料と給付金適用後の実質負担額を並べると、費用の壁がどれだけ下がるかが具体的に見える。

比較表: 給付金対象AIスクール4校

項目DMM WEBCAMP AIコーステックアカデミー AIコースAidemy Premiumキカガク AI・DS長期コース
受講料(税込)約69万円約55万円約53万円〜79万円約79万円
給付金適用後の実質負担額約14万円〜約11万円〜約11万円〜16万円約16万円〜
給付率最大70%(条件により80%)最大70%(条件により80%)最大70%(条件により80%)最大70%(条件により80%)
受講期間4カ月〜4週間〜16週間3カ月〜9カ月6カ月
学べる内容Python、機械学習、AI開発、データ分析Python、AI、データサイエンス、機械学習Python、AI、自然言語処理、E資格対策AI、データサイエンス、機械学習
転職サポートあり(転職成功率98%)あり(専属メンター+キャリアカウンセラー)あり(キャリアサポート)あり(求人紹介)
受講形式オンライン+教室(選択制)完全オンライン完全オンライン完全オンライン
特記事項DMMグループの運営。転職保証制度あり副業・フリーランス向けコースも充実2026年6月30日で個人向けサービス終了経産省の第四次産業革命スキル習得講座に認定

※金額は2026年4月時点の公開情報に基づく。コース・受講期間によって異なるため、最新の正確な金額は各スクールの公式サイトで確認すること。実質負担額は専門実践教育訓練給付金(70%)適用時の概算。賃金上昇による追加給付(+10%で合計80%)が認められればさらに負担が減る。

2-1. DMM WEBCAMP — 転職保証付きでAI/DSを学ぶ

DMM WEBCAMPは、DMMグループが運営するプログラミングスクールで、AIコースとデータサイエンスコースが専門実践教育訓練給付金の対象になっている。

選ばれる理由は「転職保証」の存在だ。所定の条件を満たしたにもかかわらず転職できなかった場合、受講料が全額返金される。AIスキル習得と転職成功の両方を狙う人にとって、金銭的なリスクヘッジになる。

オンラインと教室の両方に対応しているため、対面で質問したい人にも向いている。

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2-2. テックアカデミー — 短期集中でAIスキルを習得

テックアカデミーは、完全オンライン型のプログラミングスクールで、AIコース・データサイエンスコースが給付金対象だ。

特徴は受講期間の柔軟性。4週間の短期集中から16週間のじっくりプランまで選べるため、仕事を続けながら自分のペースで学べる。専属メンターが週2回のマンツーマンメンタリングを実施するため、「途中で挫折しそう」という不安にも対応している。

副業・フリーランス向けのコースも充実しており、「今の仕事を続けながらAIの副業収入を作りたい」という人にも選択肢がある。

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2-3. Aidemy Premium — AI特化の老舗だが、2026年6月で個人向け終了

Aidemy PremiumはAI・機械学習に完全特化したスクールで、E資格の取得まで一貫してサポートする点が強みだ。専門実践教育訓練給付金の対象講座でもある。

ただし、重要な注意点がある

Aidemyは2026年6月30日をもって個人向けサービス(Aidemy Premium、Aidemy Coaching、Aidemy Agent)を終了すると公式に発表している。新規受付はすでに2026年1月9日に停止済みだ。(出典: Aidemy公式「個人向けサービス終了について」

現在受講中の人は2026年6月末まで学習を継続できるが、これから新たに申し込むことはできない。AI特化スクールを探している人はDMM WEBCAMPやテックアカデミーのAIコースが代替候補になる。

2-4. キカガク — データサイエンスとAIに特化した経産省認定講座

キカガクのAI・データサイエンス長期コースは、経産省の「第四次産業革命スキル習得講座」と厚労省の「専門実践教育訓練給付金」の両方に認定されている。

6カ月のカリキュラムでPython、機械学習、ディープラーニングを体系的に学べる。動画教材が充実しており、受講期間終了後もコンテンツの閲覧が可能な点が特徴だ。

データサイエンティストやAIエンジニアへのキャリアチェンジを具体的に見据えている人に向いている。

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3. 実質負担額のシミュレーション — 受講料79万円が16万円になる計算

「最大80%戻ってくる」と言われても、具体的にいくら負担するのかイメージしにくい。ここでは受講料79万円の講座を例に、段階ごとの給付額を計算する。

シミュレーション: 受講料79万円の場合

ステップタイミング給付額累計給付額残りの自己負担
受講開始0円79万円
受講中・修了時に50%給付受講中〜修了時39.5万円39.5万円39.5万円
修了後に+20%給付修了後15.8万円55.3万円23.7万円
賃金上昇で+10%給付転職・昇給後7.9万円63.2万円15.8万円

※年間上限64万円の範囲内の計算。受講料が80万円を超える場合、上限の64万円が適用される。

つまり、79万円の受講料に対して最大63.2万円が戻り、実質負担は約16万円になる。月額に換算すると、6カ月コースなら月約2.6万円だ。

ただし、最後の10%上乗せ(賃金上昇時の追加給付)は、修了後に転職や昇給で賃金が上がったことを証明する必要がある。確実にもらえるのは70%(55.3万円)までと考え、余裕を持った資金計画を立てておくことを勧める。


4. Aidemy Premium 2026年6月終了 — 代替スクールの選び方

Aidemyの個人向けサービス終了は、AI特化スクールを検討していた人にとって大きな変化だ。ここでは、Aidemyが担っていた役割をカバーできるスクールの選び方を整理する。

Aidemyが選ばれていた3つの理由と、代替スクールでのカバー方法

Aidemyの強みDMM WEBCAMPでカバーテックアカデミーでカバーキカガクでカバー
AI・機械学習に完全特化AIコースで対応。転職保証付きAIコース+データサイエンスコースで対応AI・DS特化。カリキュラムの網羅性が高い
E資格取得サポートE資格対策は要確認E資格対策コースなしE資格認定講座あり
専門実践教育訓練給付金対象対象対象対象

E資格の取得を重視する人はキカガクが有力な代替候補になる。転職成功を最優先する人はDMM WEBCAMPの転職保証が心理的な安心材料になるだろう。

いずれにせよ、「Aidemyが終わったからAIスクールの選択肢がない」という状況ではない。むしろ、2026年はAIスクール市場が急成長しており(関連記事: AIスクールが急成長する理由)、選択肢は増えている。


5. 教育訓練給付金の申請手続き — 5ステップで完了

教育訓練給付金は「受講後に自動的に振り込まれる」制度ではない。事前の手続きが必要で、特に専門実践教育訓練給付金は受講開始の1カ月前までにハローワークで受給資格の確認を済ませる必要がある。

この期限を過ぎると、同じ講座を受講しても給付金を受け取れない可能性がある。ここが最大の注意点だ。

ステップ1: ハローワークで受給資格を確認する

最寄りのハローワークに行き、「教育訓練給付金の受給資格確認」を申請する。持ち物は以下の通り。

  • 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード等)
  • 雇用保険被保険者証(会社を通じて入手。紛失した場合はハローワークで再発行可能)
  • 受講予定講座のパンフレット等(任意だが、あると相談がスムーズ)

専門実践教育訓練の場合、キャリアコンサルティングの受講が求められることがある。これはハローワーク内または提携機関で無料で受けられる。

ステップ2: スクールに入学・受講を開始する

受給資格が確認できたら、スクールに申し込んで受講を開始する。この際、スクール側にも「教育訓練給付金を利用する」旨を伝えておく。多くのスクールには給付金専用の窓口や説明ページがあり、手続きをサポートしてくれる。

ステップ3: 6カ月ごとにハローワークへ支給申請する

専門実践教育訓練給付金の場合、受講中は6カ月ごとにハローワークへ支給申請を行う。スクールから発行される「受講証明書」をハローワークに提出すると、受講費用の50%が支給される。

ステップ4: 修了後に修了証明書を提出する

講座を修了したら、スクールから「修了証明書」を受け取り、ハローワークに提出する。これにより追加の20%が支給され、合計70%の給付となる。

ステップ5: 賃金上昇で追加の10%を申請する

修了後に転職や昇給で賃金が上昇した場合、その証明(雇用保険被保険者資格取得届等)を提出すると、さらに10%が上乗せ支給される。合計**80%**に到達するのはこの段階だ。

重要な注意: 申請期限を1日でも過ぎると給付を受けられないケースがある。スクールの受講開始日から逆算して、余裕を持ったスケジュールで手続きを進めることが大切だ。

出典: 厚生労働省「教育訓練給付制度のご案内」


6. よくある疑問 — 教育訓練給付金とAIスクールのQ&A

「在職中でも給付金は使えますか?」

使える。むしろ、在職中に受講する人が多数派だ。雇用保険の被保険者であれば、会社を辞めずに受講して給付金を受け取ることができる。会社への届出は不要で、プライバシーも守られる。

「パート・アルバイトでも対象になりますか?」

雇用保険に加入していれば対象になる。週20時間以上勤務し、31日以上の雇用見込みがあれば雇用保険の加入条件を満たす。自分が加入しているかどうかは、給与明細の「雇用保険料」の控除で確認できる。

「過去に給付金を使ったことがあるのですが、再度使えますか?」

前回の受給日から3年以上経過していれば、再度利用できる。ただし、被保険者期間の条件(3年以上)も改めて満たす必要がある。

「給付金対象の講座かどうかはどこで調べられますか?」

厚生労働省の「教育訓練給付制度 検索システム」で調べられる。スクール名や分野で検索すると、対象講座の一覧が表示される。各スクールの公式サイトにも「教育訓練給付金対象」の記載があるので、そちらも確認するとよい。

教育訓練給付制度 検索システム


まとめ: 教育訓練給付金を使わないのは、年間64万円を捨てるのと同じ

教育訓練給付金は、AIスキル習得の費用負担を大幅に減らしてくれる制度だ。

ポイントを整理する。

  • 専門実践教育訓練給付金を使えば、受講費用の最大80%(年間上限64万円)が給付される
  • DMM WEBCAMP、テックアカデミー、キカガクなどが対象。Aidemy Premiumは2026年6月に終了のため、代替スクールの検討が必要
  • 申請は受講開始の1カ月前までにハローワークで受給資格を確認する必要がある
  • 給付金額は個人の条件(被保険者期間、賃金上昇の有無等)によって異なる。事前にハローワークで確認することを強く勧める

経産省の推計では、AI・ロボット利活用人材は2040年に340万人不足する。裏を返せば、今AIスキルを身につければ需要のある人材になれる可能性が高い。

そしてその学習コストは、教育訓練給付金で大幅に抑えられる。制度を知っているかどうかで、同じ講座でも自己負担額が数十万円変わる。

まずはハローワークで受給資格を確認すること。そこが最初の一歩になる。


あなたに合ったAIスクールが分からない場合は、まずキャリアの専門家に相談するのも一つの方法だ。

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この記事は2026年4月5日時点の情報に基づいています。教育訓練給付金の制度内容、対象講座、給付金額は変更される可能性があります。最新情報は厚生労働省の公式サイトおよび最寄りのハローワークで確認してください。

記事作成: シゴトAI編集部

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