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リスキリング助成金もらえる条件とは?制度別チェックリストで自分の対象を5分で判定
ガイド 更新: 2026-05-12 約10分で読める

リスキリング助成金もらえる条件とは?制度別チェックリストで自分の対象を5分で判定

リスキリング助成金をもらえる条件を制度別に整理。雇用保険の加入期間・在職/離職・パート可否など、5分で自分が対象か判定できるチェックリストつき。2026年4月最新。

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この記事のポイント

リスキリング助成金は「制度がある」ことを知っていても、「自分がもらえるのか」がわからず申請に至らないケースが多い。本記事では5つの主要制度について、雇用保険の加入期間・在職/離職・パート可否・年齢・地域の5条件を一覧化した。自分の状況に当てはめて5分で判定できるチェックリストと、5パターンの具体例で「結局、自分はどの制度を使えるのか」を明確にする。


「自分がもらえるのか」がわからない——それが最大のハードル

42歳、法人営業。AI時代のキャリアに漠然とした不安を感じて、リスキリング助成金の存在は知っている。受講費の最大80%が戻ってくるらしい。でも、調べるほど制度が複雑で、「結局、自分は対象なのか?」がわからない。

その感覚は、あなただけのものではない。

マイナポータルに教育訓練給付金のお知らせが来ていた。 「あなたは、専門実践教育訓練給付金、特定一般教育訓練給付金及び一般教育訓練給付金の支給要件(雇用保険の加入期間)を満たしています。」 — Xユーザー(NI-Lab.・エンジニア)2026年4月

このように、マイナポータルで通知が届いて初めて「自分が対象だった」と気づく人もいる。制度は用意されているのに、条件がわかりにくいために使われていない。

厚生労働省の統計によると、教育訓練給付金の受給資格を持つ雇用保険被保険者は約4,000万人いるが、実際に給付金を利用した人は年間約10万人にとどまる(厚生労働省 教育訓練給付制度の実績)。対象者の99%以上が制度を使っていない計算になる。

この記事では、5つの主要リスキリング助成金について「もらえる条件」を整理する。自分の状況と照らし合わせて、5分で対象かどうかを判定してほしい。


制度別「もらえる条件」チェックリスト — 5制度を徹底比較

リスキリングに使える助成金・給付金は主に5制度ある。それぞれの「もらえる条件」は大きく異なる。以下の一覧表で、自分がどの制度に該当するかを確認しよう。

5制度の対象条件一覧

条件①専門実践教育訓練給付金②経産省キャリアアップ支援事業③東京都DXリスキリング助成金④人材開発支援助成金⑤求職者支援訓練
還付率・上限最大80%・年64万円最大70%・56万円75%・上限100万円最大75%無料+月10万円
雇用保険の加入必要(2年以上)不要(在職者であること)不要(企業経由)不要(企業経由)不要
在職者○(企業申請)×
離職者○(離職後1年以内)×××
パート・契約社員○(雇用保険加入者)○(企業経由)○(企業経由)
フリーランス×(※例外あり)×××△(条件つき)
公務員×××××
年齢制限なしなしなしなしなし
地域制限なし(全国)なし(全国)東京都内企業のみなし(全国)なし(全国)
申請者個人個人企業企業個人

出典: 厚生労働省 教育訓練給付制度経済産業省 リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業東京都産業労働局 DXリスキリング助成金

制度①:専門実践教育訓練給付金(最大80%・年64万円)

最も利用者が多く、個人で直接申請できる制度。 2026年4月の改定で、従来の最大70%から**最大80%**に引き上げられた。

もらえる条件(すべて満たす必要あり):

  • 雇用保険の被保険者期間が3年以上(初回利用は2年以上でOK)
  • 在職中、または離職後1年以内(妊娠・出産・育児等の理由がある場合は最大20年以内に延長可能)
  • 受講開始日の1ヶ月前までにハローワークで受給資格確認を完了
  • 厚労省が指定する「専門実践教育訓練」の対象講座を受講
  • 受講前にキャリアコンサルティングを受けること(ハローワークで無料)

還付の内訳:

  • 受講中:受講費の50%(6ヶ月ごとに申請)
  • 修了時:追加で20%(修了で合計70%)
  • 資格取得+就職時:さらに10%追加(合計80%

注意点: 80%の満額を受け取るには「資格取得+就職(離職者の場合)」が条件。在職者が現職を続けながら受講する場合は70%が上限となるケースが多い。

制度②:経産省キャリアアップ支援事業(最大70%・56万円)

もらえる条件:

  • 在職者であること(離職者は対象外)
  • 経産省が認定したリスキリング講座を受講
  • キャリア相談(転職前・転職後)をセットで利用

特徴: 雇用保険の加入期間を問わない。教育訓練給付金の要件を満たさない人(雇用保険2年未満、転職直後など)の受け皿になる。ただし、2025年度で事業終了が予定されており、2026年度の継続は未確定(2026年4月時点)。

出典: 経済産業省 リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業

制度③:東京都DXリスキリング助成金(75%・上限100万円)

もらえる条件:

  • 東京都内の中小企業に所属する従業員
  • 企業が申請者となり、従業員のDX関連研修費用を助成申請
  • 都が認定するDX関連研修を受講

注意点: 個人ではなく企業経由の申請。自分の会社が東京都内の中小企業であれば、人事部門に相談する価値がある。上限100万円と他制度より高額だが、地域制限が厳しい。

制度④:人材開発支援助成金(最大75%)

もらえる条件:

  • 企業が従業員の教育訓練を実施
  • 事業展開等リスキリング支援コースは令和4年度〜令和8年度の期間限定
  • 企業が計画書を提出し、都道府県労働局の認定を受けること

特徴: 企業主導の制度。個人が直接申請することはできないが、会社に「この制度を使ってAI研修をしたい」と提案することは可能。2026年度が最終年の可能性がある。

出典: 厚生労働省 人材開発支援助成金

制度⑤:求職者支援訓練(無料+月10万円)

もらえる条件:

  • 雇用保険を受給できない人(未加入者、受給期間終了者、自営廃業者など)
  • ハローワークに求職申込を行い、職業訓練の必要があると認められること
  • 月収8万円以下、金融資産300万円以下(職業訓練受講給付金の支給条件)

特徴: 唯一、雇用保険に入っていない人が使える制度。訓練は無料で、一定条件を満たせば月10万円の生活支援給付金も受けられる。AI・プログラミング系の訓練コースも増えている。


「私でももらえる?」——5パターンで具体的に判定

制度の一覧だけでは「結局、自分はどれ?」がわかりにくい。ここでは、よくある5パターンで具体的に判定する。

パターン1:正社員(雇用保険3年以上)→ 最も選択肢が多い

該当制度:①専門実践教育訓練給付金、②経産省キャリアアップ支援事業

正社員で雇用保険に3年以上加入していれば、最も還付率の高い専門実践教育訓練給付金(最大80%)を使える。60万円のAI講座なら、実質12万〜18万円で受講可能。

パターン2:パート・契約社員(週20時間以上勤務)→ 雇用保険加入が鍵

該当制度:①専門実践教育訓練給付金(雇用保険2年以上の場合)、②経産省キャリアアップ支援事業

週20時間以上勤務し、31日以上の雇用見込みがあれば雇用保険に加入している。給与明細の「雇用保険料」欄に金額が記載されていれば加入済み。わからない場合は、ハローワークの窓口で加入状況を確認できる。

パターン3:転職直後(雇用保険1年未満)→ 経産省制度が受け皿に

該当制度:②経産省キャリアアップ支援事業

転職したばかりで雇用保険の加入期間が短い場合、教育訓練給付金の要件を満たさないことがある。経産省キャリアアップ支援事業は雇用保険の年数を問わないため、在職者であれば利用可能。

パターン4:離職中→ 制度により対応が分かれる

該当制度:①専門実践教育訓練給付金(離職後1年以内)、⑤求職者支援訓練

離職後1年以内なら教育訓練給付金が使える。1年を超えている場合や雇用保険に未加入だった場合は、求職者支援訓練(無料+月10万円)が選択肢になる。

パターン5:フリーランス・個人事業主→ 選択肢は限定的

該当制度:⑤求職者支援訓練(条件つき)

現在フリーランスで雇用保険に加入していない場合、教育訓練給付金は対象外。ただし、以前会社員だった時期があり離職後1年以内であれば利用可能な場合もある。求職者支援訓練は、ハローワークに求職申込をすればフリーランスでも利用できるケースがある。

生成AIリスキリングで使える助成金。人材開発支援助成金が最有力。多くの企業にとって活用しやすい助成金の具体的な内容から申請ステップ、成果に繋がる研修の選び方までを網羅。 — SIGNATE(公式)2026年4月

企業側からのアプローチも有効だ。自分が個人で使える制度がなくても、会社に人材開発支援助成金の活用を提案できる。「AI研修の費用を最大75%、国が負担してくれる制度がある」と伝えれば、会社にとってもメリットがある話になる。


条件を満たしているか確認する3ステップ

「自分が対象かもしれない」と思ったら、以下の3ステップで確認しよう。すべて無料でできる。

ステップ1:雇用保険の加入状況を確認する

  • 給与明細を確認:「雇用保険料」の欄に金額が記載されていれば加入済み
  • マイナポータルで確認:ログイン後「あなたの情報」→「雇用保険」で加入期間を表示できる
  • ハローワーク窓口で確認:身分証明書を持参すれば、その場で加入状況と期間を教えてもらえる

ステップ2:ハローワークで受給資格を確認する

教育訓練給付金を使う場合、受講開始の1ヶ月前までに受給資格確認が必要。ハローワークの窓口で「教育訓練給付金の受給資格確認をしたい」と伝えれば対応してもらえる。予約不要・無料。

この際にキャリアコンサルティング(無料)も受ける必要がある。所要時間は合わせて1〜2時間程度。

ステップ3:対象講座を検索する

AI・プログラミング系の講座は多くが対象指定を受けている。たとえばDMM WEBCAMPのAIコースやテックアカデミーのAIコースは専門実践教育訓練給付金の対象講座だ。

買い切り79,800円のSkillHacksでプログラミング学習を始める

SkillHacksのように買い切り型で79,800円の講座もある。LINE質問無制限・受講期間制限なしで、まず小さく始めたい人には手が届きやすい選択肢だ。


よくある誤解と注意点

「助成金は後払い」——先に自分で払う必要がある

教育訓練給付金も経産省の制度も、受講費は先に全額を自分で支払い、後から還付される仕組み。受講中に50%が戻り、修了後にさらに20%〜30%が追加還付される。最初の支払い時点では全額が必要になるため、分割払い対応のスクールを選ぶか、資金計画を立てておく必要がある。

「何度でも使える」わけではない

教育訓練給付金は、前回の受給から3年以上経過しないと再利用できない。計画的に使う講座を選ぶことが大切だ。

「全講座が対象」ではない

助成金の対象になるのは、国や自治体が指定した講座のみ。人気のオンライン講座でも指定を受けていないケースがある。受講申込前に、必ず対象講座かどうかを確認しよう。

人材開発支援助成金は「令和8年度が最終年」の可能性

事業展開等リスキリング支援コースは令和4年度〜令和8年度の期間限定措置。2026年度が活用できる最後の年になる可能性がある。企業経由での利用を検討しているなら、早めの相談をおすすめする。

資格取得でキャリアの選択肢を広げる — ハウジングインテリアカレッジの通信講座

インテリアコーディネーターや宅建士などの国家資格取得を目指す場合、教育訓練給付金の対象となる通信講座もある。1983年開講の実績があるハウジングインテリアカレッジは、eラーニングで働きながら学べる環境が整っている。


まとめ — 「自分は対象外」と決めつける前に、まず確認を

リスキリング助成金の条件は複雑に見えるが、整理すればシンプルだ。

  • 雇用保険に2年以上加入している在職者 → 専門実践教育訓練給付金(最大80%)が最有力
  • 雇用保険の年数が足りない在職者 → 経産省キャリアアップ支援事業(最大70%)
  • 離職中で雇用保険未加入 → 求職者支援訓練(無料+月10万円)
  • 東京都内の中小企業勤務 → DXリスキリング助成金(75%・上限100万円)も候補

日本リスキリングコンソーシアムによると、AI講座の累計受講者は20万人を突破した(日本リスキリングコンソーシアム 公式発表)。AIスキルを学ぶ人は確実に増えている。しかし、助成金を活用して実質負担を抑えている人はまだ少数派だ。

「まだ自分にできることがある」——その一歩は、ハローワークの窓口に行くことかもしれない。受給資格の確認は無料で、所要時間は1〜2時間。今週中にできるアクションだ。

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